コラム

アウディの代表的なEV(電気自動車)について解説

アウディのEV

ドイツの高級自動車の象徴とも言えるブランドの一つがアウディです。日本では「ドイツ御三家」と呼ばれるくらい、高級輸入車の代表格として人気があるメーカーです。そのアウディは、いくつかのEVのラインナップを持っています。この記事では、アウディのEVにはどんなモデルがあり、それぞれにどんな特徴があるのかを解説していきます。

アウディのEVのモデルについて

アウディのEVは、「e-tron」という名称でシリーズ化されています。モデル自体はまだそう多くはなく、Q8 e-tronとQ4 e-tronの2つがメインモデルとなっています。これらに加えて、スポーツタイプのe-tronGTというモデルも存在します。
このうち、Q8はSUVタイプで、あらゆる場所を走破できる高い走行性能と安定性が特徴となっています。ロングドライブを想定して、大容量のバッテリーを積んでいるのが強みで、一充電走行距離は619kmにもなります。その容量は114kWHにもなり、トップクラスの性能を持ちます。さらに、徹底した研究に基づく空力性能を持つボディーラインや効率の良いエネルギー回生機構を備えているため、非常に燃費の良い走りができるのです。

Q8では、新しい試みもなされています。その一つがバーチャルエクステリアミラーです。サイドミラーを電子化し、高解像度ミラーによってリアルタイムで映像を取得し、それを室内で見られるようにしています。タッチディスプレイでいろいろな角度から見ることができますし、夜でも雨天時でもクリアな視界を提供してくれます。デザイン性が上がるだけでなく、安全性の向上にもつながるアウディの試みと言えるでしょう。
Q4は、SUVタイプでありながらも、クーペのようなエレガンスなエクステリアを持っているのが特徴のモデルです。ライトデザインがこのモデルの魅力で、流れるような美しい曲線を持つフロント周りからリアまで、見る人を惹きつけるデザインとなっています。インテリアもラグジュアリーそのもので、細部に至るまでこだわり抜いた質感と機能美が見られます。ラゲッジスペースは535Lありますが、リアシートを倒すと最大1,490Lにもなります。また、それぞれのシートで使える収納スペースも便利で、長距離ドライブでも快適に過ごせる工夫がなされています。

もう一つのQ4の魅力は、ヘッドアップディスプレイが装備されていることです。前方のフロントガラス部分に、スピードなどの基本情報に加えて、ナビ画面や安全に関する警告サインなども表示されます。視線を落とすことなく、前を向いたままで多くの情報を確認できるので、安全性がぐっと高まります。また、表示位置を自分好みに調整できるため、疲れにくいのもメリットです。

アウディEVの特徴

アウディのEVは、Q8とQ4のどちらもSUVスタイルとして作られています。アウディSUVはどちらかというとコンパクトな設計ですが、それでもゆとりのある車内空間であり、アウトドアでも安心して乗れる高い走破性を持っています。具体的なサイズは、Q4で4,590mm×1,865mm×1,630mmとなっています。最高出力は150kWを出し、最大トルクは310Nmもあります。そのため、発進時からの加速力が非常に強く、電気自動車ならではの魅力を感じられるでしょう。
スタンダートクラスのQ4でも、1回の充電で594kmを走行できます。全体として、アウディのEVは長距離走行を意識した設計をしているのが特徴と言えます。また、すべてのモデルで急速充電に対応しているので、利便性が高く、日常生活でも遠出をするのにも快適です。充電ステーションのセットも同時に提供していて、一般的な住居の屋外に簡単な工事で取り付けられます。

1つのモデルの中に、いくつかのグレードを用意していることも特徴と言えるでしょう。たとえば、Q4ではスタンダードモデルに加えて、advancedグレードとS lineグレードを設けています。基本的なパワーユニット自体は同じですが、内装や各種装備がより充実したものとなっています。そのため、求める室内空間の雰囲気や予算などによって選べるのがうれしいところです。
さらに、インテリアの機能性もアウディらしい品質です。どのモデルでも質感の高いスポーツシートを装備していて、座り心地の面でも見た目の面でもオーナーを満足させるものとなっています。シフターは専用設計で、美しく使いやすいです。エアコンなどの各種操作についてはタッチパネルになっていて、簡単に操作できるのが特徴です。コンパネ回りは、使い勝手の良さと共に、EVらしい近未来的なイメージにまとめられているのも魅力的です。

もう一つのアウディEVの特徴は、室内での楽しみを増すためのサウンドシステムです。Q4では、10個もの高性能なスピーカーが各所に取り付けられています。8チャンネルのアンプからは、580Wもの出力で迫力のサウンドを出すことができます。特別に設計されたバーチャルサラウンドシステムは、車の中にいるのに、まるでコンサートホールにいるかのような臨場感とクリアな音質を届けてくれます。EVの静粛性を生かして、室内で音楽をより楽しめるよう、考え抜かれたシステムが設けられているのです。

アウディの電気自動車の価格

プレミアムブランドの象徴的な存在であるアウディですが、コストパフォーマンスに優れたEVを送り出しているのも特徴です。たとえば、Q4 e-tronは標準装備のグレードで、メーカー希望小売価格638万円の設定となっています。これに、グレードやオプション装備により、価格がプラスされます。
アウディでは、ベースをもとにさまざまなアレンジをすることで、好みの1台にしていくシステムを設けています。簡単に価格シミュレーションができるようになっているので、一度こうしたシミュレーションをしてみると良いでしょう。

Q8は上位モデルとなりますので、価格帯もワンランクアップします。ベースとなるグレードでは1,099万円に価格設定されており、よりスペックの高いグレードにすると1,275万円となります。これにオプションを加えていく形となると、たとえばより上質な内装となるインテリアパッケージではプラス24万円、静粛性を極めた装備であるサイレンスパッケージを入れるとプラス30万円です。
また、カラーリングについても、オプション料金がかかるものもあります。基本となるメタリック系やパールカラーについてはプラス料金は発生しません。カラーリングも実際の雰囲気を確認できるシミュレーションがありますので、いろいろと試して、好みのデザインを探してみると良いでしょう。

まとめ

アウディは、スポーティーな高級自動車ブランドとして強い人気を誇ります。そのブランドの提供するEVはやはりパワフルで、スムーズな走りを楽しめるモデルばかりです。そして、エレガンスで高級感が漂うデザイン、乗る人の快適さをあくまで追求した機能など、高い満足感を与えるものとなるでしょう。