コラム

プジョーの代表的なEV(電気自動車)について解説

プジョーのEV

フランスの代表的な自動車メーカーであるプジョーは、エレガンスなデザインと快適な走行性能を兼ね揃えた車を送り出していることで高い評価を得ています。個性あるデザインのファンは多く、日本においてもたくさんのファンが存在します。
そのプジョーが出しているEVについて、特徴やラインナップと共に、プジョーEVならではのメリットを解説します。同時に、プジョーが販売している電気自動車の価格帯についても紹介していきますので、検討している方は是非最後までご覧下さい。

プジョーのEVの特徴

プジョーは1810年に創業した自動車メーカーで、時代に先駆けた最新テクノロジーを搭載し、スペックの高いパワーユニットを積んでいるのが特徴です。また、走りのバランスが取れているだけでなく、ヨーロッパを象徴する美しいデザインを実現しているのもプジョーの売りです。そのブランドの強みを生かして、電気自動車の分野でも、他のメーカーとの違いを感じさせるモデルを開発しています。
プジョーが現在市販しているEVは、「e-208」と「e-2008」の2車種です。

比較的コンパクトな作りのe-208は、ガソリン車と同じデザインの車が用意されていて、EVとガソリン車を選べるのが特徴です。効率の良い電動モーターを採用し、最高出力は136PS、最大トルクは260Nmを出すことができます。EV特有の力強い発進力はこのモデルでも存分に感じることができ、高速までのスムーズな速度アップも魅力です。ウォールボックス形式の急速充電にも対応していて、50km走行に必要な容量をおよそ1.5時間で充電することができます。

安全かつ快適な走行を実現する先進的な自動運転システムも備わっています。前の車両との距離を測定して、最適な車間距離をキープしながらアクセルとブレーキを調整してくれる仕組みの他、自動での停止・発進にも対応した機能を持ちます。また、ほぼすべてのスピード帯において、車線の枠内で収まるように自動的にステアリングの調整をしてくれるレーンポジショニングアシストも付いていて、安全な運転をサポ—トしてくれます。

SUVタイプのe-2008は、1回当たりの充電での航続距離が380kmと長く、長距離のお出かけなどにも最適な1台となっています。そのスペックとして、136PSの最高出力と、最大で260Nmのトルクを出します。スムーズな走り出しですので、ガソリン車のような衝撃を感じることもなく、かなり快適な走りを体感できるでしょう。また、最新のADASによって、たくさんのセンサーが捉えたデータを基に、車間距離キープや自動ブレーキ、車線維持などの便利な運転アシストを行ってくれます。

またSUVモデルということで、さまざまなシーンに対応できるシステムも搭載されています。「アドバンスドグリップコントロール」と呼ばれるもので、砂道や雪道、オフロードなどの路面に合わせて、ドライブモードを変更することができます。自動的に最善のブレーキングシステムとトラクションコントロールに調整してくれるので、より走りを楽しめるでしょう。

プジョーの電気自動車のメリットを解説

プジョーは、高品質の車を開発すると同時に、普段使いも強く意識したバランスの良い車作りを行っています。その姿勢はEVにも表れています。たとえば、好みに応じて最大トルクや出力を変えられるモード設定が可能です。たとえば、スポーツモードでは最大の出力とトルクを発生させ、躍動的な運転を楽しめます。ノーマルモードでは、街乗りを含め、快適で経済的な走行ができるチューニングとなります。さらに、エコモードにすると、最大限長い航続距離を稼げる省エネルギーの走り方を実現してくれます。

プジョーの電気自動車は、室内空間の快適さも求めた乗りやすい車に仕上がっています。その一つの試みとして、EVでスペースを取る大容量リチウムイオンバッテリーをボディーの下側に置くとともに、できるだけ内側に収まるように配置しています。これにより、室内にパーツが張り出すことなく、ゆったりとした空間を作り出すことができます。また、重心が下がるため、高速走行時やコーナーの際にも安定した走りができるようになります。

便利で快適なドライブを楽しめるようにと、プジョーではコネクテッドサービスも充実させています。「MY PEUGEOTアプリ」を提供して、スマホを愛車と接続できるような環境を作っています。このアプリを使うことによって、リアルタイムでの愛車の状態や今までの走行距離などを一目でチェックできます。さらに、エアコンを車から離れたところでオンオフしたり、充電コントロールしたりもできるので、より便利な車の使い方が可能となります。

そして、プジョーファンを惹き付ける魅力的なデザインも電気自動車で堪能できます。無駄のないラインによって構成されるエクステリアは、機能美とエレガンスさを強調しています。わずかなフォルムの変化を付けることで、浴びる光の角度によって独特の印影が生まれるのも、プジョーならではの美しさです。カタログの写真だけでは分からない違いも、実車を見るとその良さをより良く知ることができるでしょう。また、街で走る姿の美しさを感じる要素ともなりますので、プジョー好きにはたまらないポイントです。
また、EVには独特のデザインを配したLEDライト類を装着しています。視認性を高めるという実用的な部分と共に、スタイリッシュで先進的なイメージを与えるデザインを作り上げることに成功しています。ライトはデザインの雰囲気を決めるのにも重要なパーツとなっていますが、ガソリン車とデザインを変えることでEVらしさを強調するものとなっています。

プジョーe-208とe-2008の価格

e-208の価格は、メーカー希望小売価格で、税込み512万4,000円から設定されています。ちなみに、このモデルを購入する場合、行政機関からの補助金が出ます。国からCEV補助金として、45万円が出ることになっています。地方自治体で別枠の補助金制度を設けている場合は、併用することができます。たとえば、東京都が行っている事業を利用できるのであれば、さらに40万円が出ます。合計85万円もの補助金が交付される可能性がありますので、とても有利な条件となります。
e-2008の場合は、メーカー希望小売価格で税込み576万4,000円となっています。このモデルにも同じく、国と地方自治体からの補助金を利用することができます。補助金額はe-208の場合と同じで、東京都であれば最大で85万円支給されます。お住まいの地域によって自治体の分の補助金額は異なりますので、販売店で確認してみましょう。

まとめ

プジョーは、スポーティーな走りと個性的なデザインで人気の高い、フランスの自動車メーカーです。電気自動車は、「e-208」というコンパクトタイプのモデルと、「e-2008」というSUVタイプの2車種をラインナップしています。どちらのタイプも、市街地でも遠出でも、快適な走りと室内空間のメリットを味わえる作りです。補助金制度を利用することでコスパよく購入できますので、選択肢の一つにぜひとも加えたい1台となっています。