コラム

太陽光発電が多い県はどこ?国内の太陽光発電事情

太陽光発電ランキング

日本は北海道から沖縄県まで様々な気候を持つ47都道府県から成り立つ島国です。11月に初雪を観測する地域から、真冬でも平均気温が20℃近いところもあり、場所によって環境が大きく異なります。この差は、太陽光発電の普及率や発電量にも関わってきます。もし今後、太陽光発電所に投資する時、せっかくなら発電量が多い場所を選びたいですよね。住宅用太陽光発電を検討するにしても、自分が住む地域は太陽光発電が盛んなのか、気になる方もいると思います。
そこでこの記事では、ランキングを紹介しながら国内の太陽光発電事情について説明していきましょう。

太陽光発電が盛んな地域はココ

太陽光発電に向いている地域は、年間発電量の多い都道府県と相関関係にあるといえます。同じ枚数の太陽光パネルを設置した場合、日射量が多い場所の方が通常発電量が増えるからです。
平均年間日射量が多い地域は、山梨県、静岡県、高知県、群馬県、宮崎県などが挙げられます。傾向としては、内陸部や太平洋側が多いです。反対に、日本海側や東北・北海道など北国は上記の地域より年間発電量が10%程度下回ります。太陽光発電の導入が盛んになりやすい地域の条件を列挙すると、次のようになります。

●広大な土地がある
●日当たりが良い
●積雪量が少ない
●地盤が強い
●平地が多い
●設置規制がない

太陽光発電の都道府県別ランキングを紹介

ここからは、具体的なランキングを見ながら、どの都道府県で太陽光発電が盛んに導入されているのかを紹介します。

「住宅用太陽光発電設置件数ランキング」
1位:愛知県
2位:埼玉県
3位:東京都
4位:神奈川県
5位:福岡県

「人口10万人当たりの太陽光発電導入件数ランキング」
1位:宮崎県
2位:高知県
3位:熊本県
4位:岡山県
5位:長野県

「太陽光発電住宅設置比率ランキング」
1位:佐賀県
2位:宮崎県
3位:長野県
4位:山梨県
5位:熊本県

単純な設置件数の順位を見ると、当然ながら人口が多い大都市が上位に並びます。圧倒的に人口が多い東京都よりも愛知県の方が多いというのが非常に興味深いですよね。このランキングを踏まえて、小池百合子都知事は都内の新築住宅に2025年から太陽光パネルの設置義務化を提示したのかもしれません。
一方で、「人口10万人当たりの太陽光発電導入件数」では、ランキングが一変します。東京都が全国で45位、神奈川県はなんと最下位です。マンションやアパートに住んでいる方が多いという理由もあるのでしょうが、太陽光発電を導入していない人口の割合が非常に高いのです。
対する宮崎県は世界最大規模のソーラーパネル工場があるなど、普及に力を入れており、不動の1位に君臨しています。高知県や熊本県も上位の常連で、その顔ぶれは年間日照時間ランキングと重なります。やはり、日射量が多い地域は、おのずと太陽光発電の導入にも積極的ということが言えそうです。

「住宅設置比率ランキング」は、各都道府県内にある全住宅のうち、何%の住宅に太陽光発電システムが導入されているかを示したものです。1位の佐賀県は7%超、実に13分の1以上の割合で住宅用太陽光発電が設置されています。宮崎県や長野県も6%前後と高い数字を出しており、太陽光発電に適した地域であると、お住まいの方々も認識しているのではないでしょうか。

国外で太陽光発電が盛んな国はどこ?

「国際エネルギー機関(International Energy Agency)」、通称「IEA」が発表したデータによると、2021年末時点の世界の太陽光発電システム累積導入量は約942GWに達しました。そのうち、中国の累積導入量は308.5GWと、全世界の約3分の1を占めます。諸外国と比較しても、ずば抜けて太陽光発電の導入量が多い国です。
2位以下は、欧州連合(EU)が178.5GW、アメリカが122.9GW、日本が78.2GW、インドが60.4GWという順番になっています。アメリカや中国など、国土面積が広い国が多い中、日本は面積60位ですが累積導入量は世界第4位にランクインしているのです。日本独自のFIT制度(固定価格買取制度)によって、メガソーラー建設と住宅用太陽光発電の導入が並行して急増し、裾野が広がったからだと考えられます。ただし、最新の年間導入量ランキングですと、インドに追い抜かれています。インドはかつての日本のように急激に太陽光発電を普及させているため、将来的には順位が入れ替わることもありえるでしょう。
累積導入量1位の中国は、年間導入量でも2位に倍以上の差をつけてダントツです。中国がいかに太陽光発電に重きを置いているかが分かります。太陽光パネルの生産量も多く、大量生産によって価格低下を実現され、さらに導入量を増やす好サイクルが出来上がっているのです。

まとめ

太陽光発電がイマイチ普及しないとも言われている日本ですが、世界的に見れば間違いなく“再エネ先進国”といえるのではないでしょうか。とはいえ、都道府県別に見ると、導入量や導入比率に差があり、地域によってはまだ太陽光発電の重要性や認知度が低いところもあると思われます。日本の場合、気候の影響で発電量が劣ってしまう地域も存在するため、全国一律に普及を促進するのはハードルが高いかもしれません。
火力発電などCO2を排出する従来型のエネルギーから自然に優しい再生可能エネルギーに移行するには、まだまだ導入量が足りません。日本だけでなく、先進国や発展途上国を問わず、各国が再生可能エネルギーへの意識を高めていくべきでしょう。