ソーラーパネルなどの太陽光発電を自宅に取り入れる人が昔よりも増えてきています。地球への環境を考慮して導入する方も少なくないようですが、どちらかというと近年の電気代高騰への対策として取り入れるという方が多いようです。
太陽光発電の装置などの取り付けを業者の方にお願いするのが主流なようですが、実は組み立てから設置までを自分一人で行うということも不可能ではありません。例えば、通販などでは太陽光発電のdiyキットというものが販売されています。
そこで今回は、ヤマダ電機などのお店で太陽光発電diyキットを購入することは可能なのか、またこれを設置することによるメリットやデメリットについてご紹介していきます。
ヤマダ電機でdiyキットは買える?太陽光発電diyキットの特徴やポイント
そもそも太陽光発電diyキットとはどのような商品なのかというと、ソーラーパネルやバッテリーなどの機器がセットになったものを指し、製作キットとも呼ばれています。残念なことに現在ヤマダ電機ではdiyキットが市販されていないので購入することはできません。しかし、通販などを利用すれば太陽光発電のdiyキットを購入することが可能です。また、その気になれば部品や道具をホームセンターなどで一式そろえるということも不可能ではないでしょう。ただし、キットを購入した場合、あらかじめ機器が決まっているので、作り方も基本的には説明書通りに従わなければなりません。自分で好きなようにカスタマイズするといったことはできないので、その点は注意するようにしましょう。
太陽光発電キットやdiyはとてもおすすめ!そのメリットを解説
では、ソーラーパネルなどを自分で取り付けるとどのようなメリットがあるのでしょうか。まず、業者の方に依頼した場合と比べると費用が抑えられるという利点があります。プロの方に依頼すると安心感が得られますが、その分料金なども増すことになります。一方、自分であらかじめ部品などを購入し組み立てられれば、かかる費用は部品代や工具代のみですので費用を安く抑えることが可能です。お金をあまりかけないで太陽光発電を利用したいという方にこの専用キットはおすすめだと言えるでしょう。
もちろん、普通のソーラーパネルと同様のメリットがあります。例えば、電気代の削減です。一般のご家庭では電機を使用した場合その量に応じて電力会社に料金を支払うことになります。最近電気代の値上げが世間で話題となっておりますが、この値上げによって家計が苦しくなったというご家庭も多いようです。太陽光発電による電気を使用した場合はもちろん電気代などはかかりません。つまり、自家での電気消費が増えた分だけ電力会社への電気代を安く抑えることが可能となります。年間数万円出費を抑えることも現実的なので、電気代を何とかしたいという方にもおすすめです。
災害時に自宅が停電になってしまった場合でも電気が使用できるというのも大きなメリットでしょう。大きな地震などが発生すると家の電気が使用できなくなる可能性があり、とても不便です。しかし、太陽光発電があればそのような時も安心です。自立運転モードに切り替えることで停電時でも様々な電化製品を同時に使用することができます。使用できる電力の上限こそありますが、万が一の時にも電気を使用することができるのは大変心強いと言えるでしょう。
環境にもやさしいのが太陽光発電の魅力の一つです。他の発電方法、例えば火力発電の場合、二酸化炭素の排出により大気汚染につながってしまいます。太陽光による発電ならそのような地球に悪影響を与えるものを排出しません。エコにもきちんと配慮された発電方法だと言えるでしょう。
太陽光発電をdiyで設置する際のデメリットも併せて解説
太陽光発電diyキットを使用したり、自分で一からパネルなどを作る際のデメリットとして、
・部品や道具などを自分でそろえる必要がある
・カスタマイズ性に難があったり、作業が難しい
・資格が必要になることもある
・売電が不可能なこともある
といった点が挙げられます。
まず、一つ目についてですが、太陽光発電diyキットを使用する場合はインターネットなどを通して商品を購入する必要があります。diyキットと一言に言っても様々な種類のものが販売されているので、どれがご自分の家に適しているのかを事前に把握しておかなければなりません。また、自分一人で太陽光発電をdiyするという場合はさらに手間がかかることになります。パネルや配線はもちろんのこと、部品を組み立てるための道具なども前もって用意する必要があります。そのため、場合によっては様々なお店を回らなければならないでしょう。自分で全ての作業を行うのは楽しさもありますが、相応の手間がかかるというのは事前に理解しておかなければなりません。
二つ目についてですが、diyのキットを使用する場合は、決まったやり方に従う必要があります。具体的には説明書の通りに組み立てを行わなければならないため、自分の好きなようにカスタマイズするといったことは基本的に不可能です。そのため、自分だけのオリジナルソーラーパネルを作りたいという人には向かないと言えるでしょう。
全て自分でdiyをするという場合も自由度は大変高いのですが、作り終わるまでの作業がなかなか困難であるというデメリットがあります。そもそも本来は業者の方に取り付けなどを行ってもらうのが普通なので、作業全体が難しいということは想像できるでしょう。工作感覚でやってみようかと考えている方は、最初からプロの業者にお任せした方が無難だと言えます。
三つ目ですが、作業を行うためには専用の資格を所持しておかなければならないということも多いです。電気を扱う作業になるため電気工事関連の資格を持っていないと作業自体ができないという場合もあります。diyを行う際は資格が必要ないか確認しておくようにしましょう。
そして最後の四つ目が売電が不可能な可能性があるという点です。資格をもたない範囲で太陽光発電をdiyをしようとすると、30V未満の小さなソーラーパネル程度しかつくれません。この場合、電気の全てを自家で使用しなければならないため、余った電気を買い取ってもらうということはできません。30V以上のものを自作すればそれも可能になるのですが、そのためには上述したように専用の資格を取得しておく必要があるということは覚えておくようにしましょう。
まとめ
ソーラーパネルなどの太陽光発電を自作する方法はdiyキットを購入する、そして部品などを自費で購入し全ての作業を自分で行うの2通りあります。説明書の通りにすれば良いので初心者にもわかりやすい、自分の好きなように組み立てられるので自由度が高いなどそれぞれにメリットが存在します。ただし、小規模なソーラーパネルだとカスタマイズ性がなかったり、電気を売るといったことができない可能性があります。売電可能な大きなものを作ろうとした場合でも資格が必要になったり、作業そのものが難しいということも少なくありません。diyに興味がある方はメリットだけでなく、いくつかのデメリットがあるということも理解しておくようにしましょう。