コラム

パナソニック社の創蓄連携システムs+について概要や価格を中心に解説

創蓄連携システムの仕組み

エネルギー効率の改善は今日の社会において重要なテーマです。特に、再生可能エネルギーの有効活用は環境保護だけでなく、各家庭の経済的な利益にもつながります。パナソニック社の創蓄連携システムs+は、この需要に応えるための先進的なソリューションとなるでしょう。
そこで、本記事ではパナソニック社の創蓄連携システムs+の概要や特徴、価格などについて解説していきます。

パナソニックの創蓄連携システムs+の特徴

パナソニックの創蓄連携システムs+は、太陽光発電と蓄電池の技術を組み合わせることで、家庭のエネルギー利用を最適化するシステムです。太陽光発電によって生成される電力を効率的に蓄電池に充電できることが特徴で、変換ロスを最小限に抑えることができます。
システムには屋内用と屋側用の2つのタイプがあり、それぞれ異なる設置環境とニーズに対応したラインナップとなっています。屋内用システムは、屋内空間を考慮してコンパクトにデザインされています。一方、屋側用システムは屋外に設置することを前提としており、より広範囲なエネルギー需求に対応する設計です。

創蓄連携システムs+の蓄電池の仕組み

創蓄連携システムs+は、停電時にも一定の電力を供給する能力を持っています。このシステムには蓄電池だけでなく、インテリジェントな管理機能も組み込まれており、この機能のおかげで変換ロスを可能な限り抑え、蓄えられるエネルギー量を最大化することができるのです。そのため、より長時間の電力供給が可能になります。具体的には、太陽光発電用と蓄電池用の2種類のパワーコンディショナーがシステムに含まれています。発電された電力はシステムの管理機能によって効率的に管理され、必要に応じて家庭内の機器へ供給、または蓄電池へと送られるようになっています。

停電時には、このシステムの蓄電池からの電力が自動的に家庭内の電力ネットワークに供給される仕組みです。蓄電池からの出力は交流電力にインバーターを通じて変換されるので、家庭用電力としてすぐに利用できます。このプロセスはすべて全自動で行われるため、ユーザーがわざわざ操作する必要はありません。

停電時にも安心の高度なエネルギー管理システム「AiSEG2」

創蓄連携システムs+の核心部分である「AiSEG2」は、家庭のエネルギー利用を効率化するために設計された機構です。この機構は、蓄電池の管理だけでなく、全体のエネルギーの流れを調整する役割も担っています。
AiSEG2はインターネットに接続されており、地域の天気予報データを常時取得しています。この情報をもとに、翌日の天気が晴れであれば太陽光発電の生産量が多いと予測し、蓄電池の充電レベルを調整して、余剰電力を最大限に活用しようとします。逆に、悪天候が予想される場合には、蓄電池を事前に充電しておくことで、必要な時に電力を確実に供給できるようにする仕組みです。

気象警報と連動する機能も備えています。大雨や強風などの気象警報が発令された際には、自動的に蓄電池に充電される仕組みです。この仕組みがあるおかげで、突発的な停電が発生してもすぐに対応できるようになっています。
また、AiSEG2は家庭内の電力消費パターンを学習し、どの時間帯に電力を多く使うかを把握することができます。このデータにもとづき、電力料金が低い時間帯に蓄電池からの電力供給を増やし、料金が高い時間帯には供給を控えることで電気代を節約できるのです。

創蓄連携システムs+の仕様と価格

前述のように、パナソニックの創蓄連携システムs+には屋内用と屋側用の2種類があり、設置環境だけでなく、異なるニーズに対応するよう設計されています。屋内用と屋側用では、蓄電容量や構成部品、価格においても違いがあることを押さえておきましょう。

屋内用システムの仕様と価格

屋内用システムは、家庭のスペースに収まる省設計が特徴です。蓄電容量によって価格が異なり、以下のように設定されています。

3.5kWh:2,245,100円(税抜2,041,000円)
5.6kWh:2,861,100円(税抜2,601,000円)
7.0kWh:3,705,900円(税抜3,369,000円)
9.1kWh:4,321,900円(税抜3,929,000円)
11.2kWh:4,937,900円(税抜4,489,000円)

構成部材には、パワーステーションs+本体のほか、蓄電池用コンバータとリチウムイオン蓄電池ユニット、ネットリモコンがあります。蓄電容量によって、システム全体のサイズや構成が変わるようになっており、容量が大きいシステムでは、それに応じて大きなサイズの蓄電池ユニットやより高性能な蓄電池用コンバータが必要です。容量が大きくなるほどシステムの物理的なサイズも大きくなりますが、屋内用に設計されているため、設置スペースに応じて適切に配置できるようになっています。

屋側用システムの仕様と価格

屋側用システムは、屋外、特に屋根の上に設置することを想定したシステムです。日照条件が良好な屋根の上などに設置することで、太陽光パネルからのエネルギー収集効率を最大限に高めることができます。以下の蓄電容量があり、それぞれ異なる価格設定です。

5.6kWh:3,103,100円(税抜2,821,000円)
6.3kWh:3,136,100円(税抜2,851,000円)
11.2kWh:5,421,900円(税抜4,929,000円)
12.6kWh:5,487,900円(税抜4,989,000円)

こちらも同様に、パワーステーションs+本体と蓄電池用コンバータ、リチウムイオン蓄電池ユニット、ネットリモコンが構成部材として含まれています。

創蓄連携システムs+の組み合わせ例

創蓄連携システムs+は、屋内用と屋側用を組み合わせることで、さまざまな家庭のニーズに応じてエネルギー効率とコストを最適化できます。標準的な一戸建て住宅では、屋内用システム(5.6kWh)と屋側用システム(5.6kWh)の組み合わせがおすすめです。この設定は、日中家に人がいない家庭に特に適しています。太陽光発電の効率を最大化しながら、夜間や曇りの日に蓄えたエネルギーを利用できるため、1日を通じて安定した電力供給が可能です。
再生可能エネルギーを最大限利用したい家庭や自宅兼店舗などの家庭では、屋内用システム(3.5kWh)に、より大きな屋側用システム(11.2kWh)を組み合わせるのがおすすめです。この組み合わせでは、日中のピーク時に大量の太陽光発電エネルギーを蓄電し、それを夜間や電力需要の高い時に使用することで、外部からの電力購入を大幅に減らすことができます。
創蓄連携システムs+は、その柔軟性と高効率により、多様なニーズに応えることが可能です。上の例のように組み合わせることによって、各家庭のライフスタイルや電力消費パターンに合わせて、最適なエネルギーソリューションを実現します。

まとめ

創蓄連携システムs+は、日々のエネルギー効率を向上させるだけでなく、緊急時にも家庭に安定した電力を供給することができるシステムです。さまざまな環境やニーズに応じたオプションがあり、誰もが自分のライフスタイルに最適なシステムを選択できます。このシステムを通じて、エネルギーの自給自足を目指し、持続可能な生活を実現できるよう目指しましょう。