以前に比べて電気自動車の普及が進む現在ですが、そういう状況において注目されているのが購入以外の利用方法です。電気自動車のサブスクリプションサービスはあるのでしょうか。サブスクリプションサービスとはサブスクとも言って、月額料金を支払うことで、購入することなく電気自動車を利用できる便利な方法です。特に初めて電気自動車を試してみたい方や、短期間だけの利用を検討している方にとって魅力的な選択肢でしょう。
そこで本記事では、電気自動車のサブスクはあるのか、またあるとすればどのようなものなのか、具体的な内容や提供されているプランを詳しく紹介していきます。
結論、電気自動車(EV)のサブスクはある
電気自動車はサブスクできるのか気になる人が増えている現在ですが、結論から述べると可能です。実際に、多くの企業が月額料金で電気自動車を利用できるサービスを提供しています。
では、そもそもどのような背景から電気自動車のサブスクが始まったのでしょうか。また、どの程度のニーズがあるのでしょうか。調べてみることにしました。
電気自動車のサブスクが登場した背景
電気自動車のサブスクが始まったのは、環境への配慮が大きく影響しています。電気自動車の技術が急速に進化している現在、多くの人が乗り換えを検討しているのではないでしょうか。新しいモデルが登場したと聞けば試したいと思うのは自然です。ただ、新しいモデルが続々と登場するうえ、購入するには当然ながらかなりのコストがかかってしまいます。そのため、電気自動車に興味はあるけれど購入までには至らないという層が多く、新規ユーザー参入の障壁となっています。その状況を打開するのが電気自動車のサブスクです。
電気自動車のサブスクとは、月額の固定料金を支払うことで電気自動車を利用するサービスです。このサービスの魅力は、大きな初期投資をしなくても最新の電気自動車を手軽に利用できる点にあります。サブスクには通常、保険、メンテナンス、充電コストまで含む全包括的なパッケージを提供しているので、ユーザーは車の使用に伴う煩雑な手続きや費用を気にする必要がなく、安心して電気自動車を利用できるのです。
電気自動車のサブスクとリースやレンタカーとの違い
電気自動車のサブスクと従来のリースやレンタカーとは何が違うのでしょうか。まず、リースの場合、長期契約が一般的です。加えて、契約期間中に車を変更できなかったり、早期に解約する場合に高額なペナルティが発生したりすることがあります。また、保険やメンテナンスは別途ユーザー自身で管理する必要があることが多いです。
レンタカーは短期間の使用に適しています。数時間から数日間の利用が基本です。レンタカーのコストは使用日数にもとづいて計算されます。レンタカーによっては、1か月単位など長期で利用できるものもあります。従来の短期レンタルよりも長期間車を必要とするユーザーに適しており、通常、保険や基本的なメンテナンスが料金に含まれています。この場合、サブスクに近いサービスと言ってよいでしょう。ただし、サブスクの方がより柔軟性が高く、通常のレンタカーやリースと比べて自由度が高いです。
先述のように、サブスクは月額料金で車を利用でき、この料金には保険、メンテナンス、場合によっては充電コストも含まれています。また、サービスによっては、途中で車種を変更できたり、短期間で契約を解約したりできるということもメリットです。つまり、電気自動車のサブスクは、最新の電気自動車を試したいユーザーには、非常に魅力的な選択肢であることがわかります。
電気自動車がサブスクで利用できるサービスとその月額料金
電気自動車をサブスクで利用できるサービスは複数存在します。各社で利用できる電気自動車の種類や料金は異なるので、具体的にどのようなプランがあるのか確認しておきましょう。
以下に各電気自動車のサブスクサービスの月額料金をまとめてみました。各社の代表的車種を例にした参考金額です。これらの金額はあくまで参考であり、サービスの条件やプランの詳細により変動する可能性があることをご留意ください。
SOMPOで乗ーる
「SOMPOで乗ーる」では、14種類の電気自動車を提供しています。日産リーフなら月額料金は62,040円からです。この料金には保険やメンテナンスコストも含まれており、3年から9年の間で契約期間を選択できます。
MOTAカーリース
「MOTAカーリース」では、3種類の電気自動車を扱っており、その中でテスラモデルXの場合、月額料金は27,390円から始まります。契約期間は7年から11年です。各プランには途中解約のオプションも含まれていますが、違約金が発生する点には注意が必要です。
リースナブル
「リースナブル」では、2種類の電気自動車を提供しており、モデルXVを選択した場合の最低月額料金は19,800円です。契約期間は3年、5年、または9年から選べ、途中解約は可能ですが、残価差額の支払いが必要になる場合があります。
ENEOSカーリース
ENEOSカーリースでは、4種類の電気自動車から選べます。テスラモデルXの場合、月額料金は53,900円からです。契約期間は5年、または、7年となっており、途中解約は基本的に不可とされています。
電気自動車のサブスクのメリットとデメリット
電気自動車のサブスクには、多くの利便性を提供しながらも、いくつか制約も存在します。そこで、電気自動車のサブスクを利用する際のおもなメリットとデメリットを確認しておきましょう。
電気自動車のサブスクのメリット
電気自動車のサブスクは、高額な初期投資なしで最新の車に乗れるという大きな魅力があります。さらに、料金には保険やメンテナンス費用が含まれており、車両の維持に関する追加の出費を心配する必要がありません。車両のメンテナンスや故障対応もサービスに含まれているため、安心して電気自動車を利用できます。
電気自動車のサブスクのデメリット
電気自動車のサブスクのデメリットは、長期間利用する際には総コストが高くなる可能性があることです。また、先に見たように、多くのサブスクプランは年単位の長期契約を前提としており、途中で契約を解約する際には高額なペナルティが発生することがあります。また、サブスクで利用できる電気自動車は、ガソリン車と比べて車種が限られているため、常に希望するモデルが利用できるわけではない点もデメリットです。
まとめ
電気自動車のサブスクは、初期投資を抑えながら最新の電気自動車を利用できる便利な方法として注目されています。保険やメンテナンスが含まれるため、追加の出費を気にせず利用できるのが大きなメリットです。ただし、長期契約や利用できる車種が限定されていることなど、いくつかの制約も存在します。ご自身のニーズやライフスタイルに合わせて、サブスクのメリットとデメリットを考慮し、最適な選択をしてください。