太陽光発電のサブスク

太陽光発電の世界にもサブスクがあるって本当?調べてみた

現代社会では、あらゆる企業がサブスクリプションを提供しています。書籍や動画にとどまらず、ファッションや家具にいたるまで、生活にまつわる様々な商品がサブスクリプションで利用することができます。
そうなると、初期費用が高額な太陽光発電もサブスクリプションがあるなら試してみたい、と考える方もいるのではないでしょうか。ご期待通り、いくつかのメーカーや電力会社が、サブスクリプションを提供しており、利用者数も増加しています。
災害時の備えとして、今後ますます注目を集めそうなサービスですが、一体どのようなプランがあるのでしょうか。また、注意しなければいけない点についても、解説していきます。

太陽光発電のサブスクサービスはどのようなものがあるの?

太陽光発電のサブスクリプションを実施している企業のうち、今回は大手電機メーカーのシャープと、電力会社最大手の東京電力を紹介します。シャープは新築向けに、太陽光発電システムや家庭用蓄電池のサブスクリプション「COCORO POWER(ココロパワー)」を2021年に開始しました。対象住居は新築のみとなるため、既に住居を所有する方は残念ながら利用することができません。
ココロパワーは、太陽光パネルの設置容量を5~10kW未満としています。月額費用は、ガス併用だと7,700~8,800円、オール電化だと8,800~9,900円です。期間は10年間となっており、満期になる太陽光発電の所有権が譲渡されるので、引き続き発電を継続することが可能です。ただし、売電収入はすべてシャープの収益となる点に注意が必要です。発電して自家消費したあと残った電力を売電する利益を、サブスクリプション利用者は得ることができません。
また東京電力は、グループ会社のTEPCOホームテックが、「エネカリ」というサービスを提供しています。初期費用0円、月々定額の利用料のみで利用できることを大々的に謳っています。
「エネカリ」では太陽光発電システムだけでなく、蓄電池やエコキュート、IHクッキングヒーター、V2Hなど省エネ設備を自由に組み合わせることができるのが特徴です。個々のライフスタイルに合わせて適切な機器を選択し、効率よい省エネ生活が実現します。期間満了後には、設備を無償譲渡してくれる点は、シャープの「ココロパワー」と同じです。

サブクスのメリット、デメリット

一般的なサブスクリプションサービスのメリットといえば、「気軽に始められる」「コスパがいい」「不要になったら解約できる」といったものでしょう。
もちろん、太陽光発電のサブスクリプションも、月々1万円程度で利用可能ですから、ローンを組まずに誰でも気軽に始めることができます。発電した電力を自家消費すれば月々の電気代を減らせるので、すぐにお得感を味わえると思います。期間満了後は基本的にすべての機器が自分の所有物となります。それ以降は発電し続けるほど多くの利益につながるのです。
あまり指摘される場面は少ないですが、「負債に計上されない」点も人によっては魅力的です。通常、金融機関から借りられるローンの限度額は決まっています。太陽光発電のローンを組むと、自動車など他の高級品を買う際にローンが組めない恐れがありますが、サブスクリプションなら問題になりません。
しかし、他のサブスクリプションとは異なる部分も存在します。最も気をつけたいのは、なにかの理由ですぐに止めたくなったとしても、解約が難しい点です。
突然の長期出張や転勤が決まり、長期にわたって自宅に不在となる場合でも、月額料金は必ず請求がきます。サービスを利用していないからといって、減額は受け入れてもらえません。同じく、転勤などによる引っ越しでも、そう簡単には解約できないでしょう。残り期間の満額料金を支払わない限り解約が認められないケースもあります。
また近年は、多くの地方自治体が太陽光発電システム購入時の補助金制度を設けています。サブスクリプションに対して補助金は適用されません。もしお住まいの自治体から補助金が給付されるなら、もしかするとサブスクリプションで支払う総額より安くなるかもしれません。

太陽光リースのメリット、デメリットも併せて解説

サブスクリプションと似たようなサービスで「太陽光リース」というのもありますが、おおよその特徴は同じと言っていいでしょう。

●太陽光リースのメリット
①初期費用が不要
②発電した電気を自家消費できる
③売電収入を得ることができる
④メンテナンスや修理費用がかからない

●太陽光リースのデメリット
①契約期間が一般的に10年〜15年
②電気を使わなくても固定のリース料金が月々かかる
③総額で見ると割安ではない可能性
④メーカーなどを選べない

シャープの「ココロパワー」は売電収入を得ることができないので、その点は太陽光リースとサブスクリプションの差になります。

まとめ

光熱費を節約したい、停電時でも自宅で家電製品を使いたい、でもローンを抱えるのは嫌だ、そんな人には太陽光発電のサブスクリプションはピッタリです。上記に紹介した以外にも、伊藤忠商事と東京センチュリーの合弁会社が、家庭用蓄電システム「Smart Star」をサブスクリプションで提供するサービスを開始しました。今後も多くの企業が、太陽光発電にまつわるサブスクリプションを実施すると思われるので、サービスの品質や内容も向上していくでしょう。もし気になる太陽光発電のサブスクリプションを見つけたら、自分の住居でも開始可能か、ホームページなどに記載されている注意事項を読みながら検討してみてください。


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