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テスラのSUVはどんなモデルがあるの?スペックや特徴を解説

電気自動車(EV)専業の自動車メーカーとして、世界の市場を牽引するのがテスラです。日本国内でも、「モデル3」が人気となり、同社のEVを所有する方が増えています。
テスラの車種としては、セダンタイプの「モデルS」「モデル3」、そして電動SUVの「モデルX」、ミッドサイズ電動SUVの「モデルY」があります。将来、電気自動車を購入しようと検討している方は、テスラ車にどんな特徴があるのか、価格はいくらぐらいなのか、色々と興味をお持ちかと思います。
この記事では、「モデルX」と「「モデルY」に焦点を当てて、それぞれのスペックや魅力を詳しく解説していきましょう。

テスラのSUV・モデルXの価格や特徴

テスラが市場に投入してきた電気自動車を時系列に沿って紹介すると、まず2009年に「ロードスター」が登場しました。2012年にセダンタイプの「TESLA モデルS」、そして2015年からSUVタイプの「TESLA モデルX」を販売開始します。
モデルXは、テスラの車種で最も高級なモデルです。新車価格は2024年7月時点で以下の通りです。

●デュアルモーターAWD:1416万円
●トライモーターAWD Plaid:1636万円

デュアルモーターAWDはテスラ車の中でも長い航続距離を持ち、圧倒的なパワーと加速を実現しています。最大航続距離576km、加速3.9秒(0-100 km/h)という高いスペックを誇ります。
トライモーターAWD Plaidは、3つの独立したモーターを装備し、最高速度に達するまで1,000馬力以上のパワーを維持することができます。最大航続距離543km、加速2.6秒(0-100 km/h)という数値は若干見劣りするかもしれませんが、最大出力1,020馬力、最高時速262km/hというパワフルさを兼ね備えています。

さらに、モデルXの大きな特徴として、後部座席側の両ドアに“ファルコンウイングドア”を採用しているのが魅力です。この名称は、鷹が両翼を広げたかのように開くことに由来して付けられました。テスラいわく、セカンドシートおよびサードシートのアクセスのために設置した装備だそうです。“翼を広げるような”といっても、車体から両サイド30cmのスペースがあれば簡単に開閉できます。とても斬新でクールなデザインかつ、センサーで障害物を感知するため、狭い駐車スペースでドアがぶつかる心配もいりません。

テスラのsuv・モデルyの価格や特徴

「TESLA モデルY」はアメリカで2019年に販売開始となり、日本には2022年秋に本格投入された最新モデルです。モデル3をベースにして開発され、同タイプより少し大きめなサイズ感となっています。
モデルYは、2023年に二度にわたり大幅な値下げが実施されたことで話題になりました。2024年7月時点の価格は、下記の通りです。

●RWD(二輪モデル):533万円
●デュアルモーターAWD ロングレンジ:622万円
●デュアルモーターAWD パフォーマンス:697万円

全長4760mmという大きさから、ミドルサイズSUVに分類されることもありますが、車内空間は意外なほど広く感じられるはずです。高いシートポジションによりドライバーの前方視界が確保され、シートの足元スペースもゆったりとしています。1枚のガラスが車体を覆うオールガラスルーフにより、上方に開放感があることも魅力的です。
モデルYは、アクティブセーフティ機能など先進的な性能を持つ反面、車内はとてもシンプルなデザインです。15インチのタッチパネル操作で大半の機能を設定できるため、運転に直接関わるもの以外はほとんどタッチパネルで完結してしまいます。
価格はモデルXよりお求めやすい水準ながら、最大航続距離はパフォーマンスタイプが595km、ロングレンジタイプは605kmに達します。折りたたみ式の2列目シートと2つのトランクという広大な収納スペースを持つので、長旅にも適したモデルです。

テスラのsuvは中古だといくらくらいで買える?

テスラ車の購入を検討する際、新車価格だと高いから中古が欲しいと考えている方も少なくないかと思います。特にモデルXは新車ですと1400万以上なので、中古で安く買えたら嬉しいですよね。
中古価格は一般的に、走行距離を筆頭に、車種・年式・その他車体の状態など様々な要素によって値付けされます。大手中古車買取企業の販売サイトを見てみると、モデルXの場合、走行距離が1万km未満の年式が新しい商品はほぼ1200万超えです。新車価格から10~20%程度しか安くなっていません。
一方、2020年以前に販売され、走行距離が3~4万km以上の商品ですと、700~800万円前後に下がります。現行モデルではない古い型式の車種なら、500万円以下で探すことも可能です。
モデルYの中古車価格についても、価格を決める要素はおおよそ同じです。最もお手頃なRWDモデルは、走行距離が1万km未満かつ年式が2022年以降なら、450~480万円程度が相場となります。新車価格が現時点で533万円なので、僅か10%程度しか値下がりしません。
上述したように、モデルYは日本市場に投入されてから2年程度しか経過しておらず、状態が良い中古車が流通しています。お得感という意味では、わざわざ中古車を探すメリットは乏しいといえるでしょう。

まとめ

テスラのモデルXやモデルYは、それぞれ顧客ターゲットや特徴は異なるものの、近未来的なデザインと最先端のテクノロジーを搭載した電気自動車です。日本国内だと、販売開始から年月が経過していないため、目にする機会はまだ少ないですが、モデル3のように人気に火が付くと一気に普及するかもしれません。モデルXは中古市場でも1000万円以上で取引される高級車となります。特にクルマ好きな方にとっては、一つのステータスとして所有したい一台ではないでしょうか。
中古市場では、通算走行距離が大きな価格変動要因です。どの程度まで許容できるか検討したうえで、販売サイトを随時チェックしてみてください。