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テスラの自動運転技術はここがすごい!自動運転技術について解説

テスラの自動運転

高度な自動運転技術を搭載していることから高い人気を誇るテスラですが、実際どのような機能を装備しているのか、気になっている人も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、テスラの自動運転技術について徹底解説します。あわせて、テスラで自動運転をするときの注意点や、日本での自動運転レベルについても解説しますので、ぜひご覧ください。

テスラの自動運転技術とは

テスラの自動運転技術は、その名の通り運転を支援するシステムです。安全な自動運転によってドライバーの負担軽減はもちろん、事故率の低下や交通の効率化などの潜在的なメリットもあります。テスラの自動運転技術は、大きく分けてオートパイロットとエンハンストオートパイロット(EAP)、フルセルフドライビング(FSD)の3つがあります。

オートパイロットは、すべてのテスラ車に標準装備されている自動運転技術です。対してエンハンストオートパイロットとフルセルフドライビングは、追加料金を支払うと利用できるもので、オートパイロットよりも高度な自動運転技術です。以下、3つの自動運転技術について詳しく解説していきます。

オートパイロット

オートパイロットは、車両に備えられた360度カメラ、レーダー、超音波センサーを利用した自動運転技術で、主に高速道路で利用できます。車両に備えられた各設備は以下のような役割を担っています。

●カメラ
車線のマーキング、他の車両や標識、信号機などを検出。
●レーダー
前方にある車両を検出し速度と距離を測定。
●超音波センサー
車両の近くにある障害物を検出。駐車時や低速での運転に有用。

上記の設備を活用したオートパイロットの主な機能を紹介します。

トラフィックウェアクルーズコントロール

トラフィックウェアクルーズコントロールは、走行速度を維持する機能です。また、前方に車両がある場合は、安全な一定の距離を保って速度を調整します。前方の車両が減速すると同時に減速し、前方の車両が速度を上げた際にも、同時に加速しますが、設定した速度を上回ることはありません。

オートステア

オートステアは、車線や路肩、車両や障害物を検出し、車両を車線の中央に保持する機能です。ただし、車線が消えかかっている道路や、そもそも車線がない道路の場合は、上手く機能しないケースがありますので注意が必要です。

エンハンストオートパイロット(EAP)

エンハンストオートパイロットは、上記で解説したオートパイロットに加えて、さらに高度な自動運転機能が備わっています。以下にて、エンハンストオートパイロットの価格と購入方法、機能を解説します。

エンハンストオートパイロットはずばりいくら?購入方法は?

エンハンストオートパイロットの金額は、2024年4月現在、43万6000円です。購入手順を紹介します。

1.テスラのカスタマーサポートへ連絡し、購入したい旨を伝える。
2.テスラのアプリに見積りが送られる。
※登録したメールアドレスにテスラからメッセージが送られ、オーナーが返信してからアプリに見積りが送られることも。
3.アプリ内に支払い項目が追加されるため手順に沿って支払う。
4.エンハンスオートパイロットの機能がアプリ内に表示される。

エンハンストオートパイロットの追加にかかる時間は、「最初のカスタマーサポートへの連絡から30分以内」「支払ってから5分以内にアプリに追加された」との声があり、すぐに導入できることがわかります。

オートレーンチェンジ

オートレーンチェンジは、ドライバーがウインカーを出すと、車両が周囲の安全を確認し自動で車線変更する機能です。この機能は、オートステアを作動している時に使えます。

オートパーキング

直角駐車や縦列駐車も自動でできる、オートパーキング機能も備わっています。直角駐車をする際には、駐車予定のスペースに駐車ラインや道路のマーキング、または縁石といった3本以上のラインが必要です。縦列駐車をする際には、駐車予定のスペースの前に車両が必要であり、縁石がはっきりと見える必要があります。

サモン

サモンとは、ドライバーが車両の外側に立って、車両を呼び寄せたり、駐車したりする機能です。サモンを使用する方法は、テスラのアプリ上でサモンをタッチし、前進または後進ボタンを長押しします。

スマートサモン

スマートサモンとは、車両がドライバーのいる場所(スマホのGPS機能)や選択した場所まで、物体を避けながら走行できる機能です。周囲がよく把握できる駐車場であり、私有地の車道で利用することを目的としています。公道で使用することは認められていません。

フルセルフドライビング(FSD)

フルセルフドライビングは、上記2つのオートパイロットに加わったさらに高度な自動運転機能で、市街地でも自動運転ができるように設計されています。以下にて、エンハンストオートパイロットの価格と購入方法、機能を解説します。

フルセルフドライビング(FSD)はいくら?購入方法は?

フルセルフドライビングの支払方法は、一括払いと月額払いのサブスクリプションの2つがあります。一括払いの価格は1万2000ドル(約184万円)、テスラのカスタマーサポートへ連絡すると、テスラアプリに購入の案内が届きます。サブスクリプションの価格は、月額99ドル(約1万5000円)です。
フルセルフドライビングのサブスクリプションは、2021年から月額199ドルで提供されていましたが、2024年4月13日にテスラから「月額99ドルへ値下げする」と発表されました。なお、2024年3月26日、アメリカのテスラ所有者にフルセルフドライビングを1ヶ月無料で提供しています。
※価格は1ドル154円で計算。

市街地でのオートステア

オートパイロットでは主に高速道路で利用できるオートステアでしたが、フルセルフドライビングでは市街地でのオートステアが可能となっています。

信号・標識によるストップと発進(右折・左折も)

フルセルフドライビングには、赤信号や一時停止の標識がある道路にて停止、青信号への切り替わりや周囲の安全状況を確認した後に、発進する機能があります。直進はもちろん、右折・左折も可能です。カメラによって信号の色や標識を認識し、他の車両や障害物との安全な距離をとります。

ナビゲート オン オートパイロット(NoA)

フルセルフドライビングでは、高速道路の乗り降りや分岐点の選択も可能です。そのため、自宅から目的地到着まで、すべて自動運転でできるようになっています。

テスラの自動運転使用時の注意点

テスラの自動運転機能は、あくまで運転支援システムの位置づけであり、完全な自動運転ではありません。道路や気候の条件によっては、自動運転機能が正常に判断できないケースがあります。例えば、車線が不明瞭な道路や悪天候では、自動運転機能が低下する可能性があります。そのため、ドライバーはいつでも運転に介入できるようにしなければなりません。また、運転の最終的な責任はドライバーにありますので、運転中は自動運転技術だけに頼らないようにしてください。

各国の法整備問題と日本でのレベル

自動運転車両の普及に伴って、各国の法的な問題も注視されています。従来の車による事故はドライバーが責任を負いますが、自動運転車両の場合は、ドライバーの責任に加えて、製造元となるメーカーが関与する可能性があります。そのため、日本の法律が事故の状況にどのように適用されるか、また、自動車保険がどのように対応するかも注視したい点です。

また、車両の安全性を保証する基準や、テスト走行、自動化を許容するレベルなどは、国や地域によって異なります。自動運転のレベルは、国際的な基準によってレベル0からレベル5に分類されます。なお、日本ではテスラの自動運転レベルは「レベル2」の運転支援技術として分類されています。レベル2は、同時に複数の操作(アクセルとステアリング)を支援。ただし、ドライバーが常時監視し、必要に応じて制御を行う必要があるという分類です。

まとめ

テスラの自動運転は、主に高速道路で利用できるオートパイロット機能から、市街地にも対応したフルセルフドライビングも提供されています。しかし、完全な自動運転ではなく運転を支援する技術ですので、ドライバーはいつでも運転に介入できるようにする必要があります。今後さらなるテスラの自動運転の活用に向けて、法整備や日本での自動運転レベルにも注目していきたいです。