コラム

エコキュートはどこのメーカーが一番おすすめ?徹底比較

おすすめのエコキュート

今まで設置していた電気温水器からエコキュートに買い替えようとする時、種類が多くて悩んだ経験はありませんか?販売開始から20年以上が経過したエコキュートは、複数のメーカーから高性能な機器が登場しています。決して安い買い物ではないため、どれを選べばいいのか、色々と考えてしまいますよね。
そこで、特にお勧めのメーカーを取り上げて詳しい特徴を紹介したうえで、自分に合ったエコキュートを選ぶポイントも紹介していきます。これからエコキュートを導入する方は、ぜひ参考にしてください。

三菱のエコキュートがおすすめの理由

三菱電機は、言わずとしれた大手総合電機メーカーです。身の回りの生活関連機器を数多く製造しており、電気温水器を日本で初めて販売、そして2001年にエコキュートを世界で初めて販売した企業です。まさにエコキュートの歴史を作ってきた、業界を牽引する存在といえます。
高効率給湯器専門誌『QTOPIA』の集計によれば、三菱電機のエコキュートのシェア率は約30%でトップです。多くの方が購入するということは、それだけ魅力があるわけですが、同社の製品にはどのような特徴があるのでしょうか。以下、注目ポイントをまとめました。

●キラリユキープ
浴槽のお湯の中は、たとえ目に見えなくても、時間の経過とともに菌が増殖しています。家族で順番にお風呂に入る場合、1番目、2番目の人は気にならないでしょうが、最後に入る時には皮膚に付いていた菌が浴槽内のお湯に落ちています。それが浴槽で増殖していると思うと、嫌な気分になるでしょう。「キラリユキープ」は、ボタン一つで、配管の途中に搭載されたUV-LEDユニットから深紫外線を照射します。深紫外線は菌のDNAまで行き渡り、お湯を殺菌してくれるのです。

●バブルおそうじ
浴槽の栓を抜くだけで自動的に配管のお掃除をしてくれる機能です。配管の汚れは外部から気付きにくいものですが、日々の使用で汚れが付着していきます。機器が浴槽の水位を検知して、マイクロバブルを放出し、配管の汚れを吸着します。洗浄剤を使わずして、清潔な状態を保っておけるのは嬉しいですね。

●ハイパワー給湯
かつては、複数箇所で同時にお湯を使うと水圧が弱くなるというデメリットがありました。しかし、三菱電機の製品では、2ヶ所同時にお湯を使用しても水圧がほとんど変わりません。3階の浴室でもシャワーを快適に使え、特に水圧が強めが好みの方に適しています。

●ホットあわー
通常の泡の約1/1000と言われるマイクロバブルを発生させ、全身を包みこんでくれます。そうすると入浴後、湯冷めしにくくなります。また、角栓の除去など肌のうるおい効果もあるのです。

●お天気リンクAI
太陽光発電とエコキュートを連携して、電力使用を効率化してくれる機能です。電化製品同士をネットワークで接続、天気予報の情報をもとに、余剰電力を有効活用してお湯を沸かすタイミングを算出してくれます。必要な分を効率的に沸き上げるので、コストの無駄を最小限に抑えることが可能です。

パナソニックのエコキュートがおすすめの理由

パナソニックは、誰しもがその名を知る、創業100年超の大手総合電機メーカーです。白物家電や住宅設備、車載分野など様々な業界で存在感を誇っています。
エコキュートにおいても、三菱電機に次いで2番目のシェア率を持ち、最新の機能を搭載した機器が人気です。パナソニック製のエコキュートは、2020年に省エネ大賞を受賞するなど、環境面でも優れています。にも関わらず、廉価モデルも豊富にあるので、導入しやすいのではないでしょうか。それでは、どんな特徴があるのか、紹介していきます。

●AIエコナビ
パナソニックはAI技術の研究開発に力を入れていますが、エコキュートにもAIを取り入れています。AIによる学習機能により、ひとセンサーが入室を検知し、設定温度まで自動的に加熱を開始します。一方、誰も入浴していない時は、自動保温によるエネルギー消費を抑制します。さらにAIがお湯の冷め方を学習して、浴室不在時の繰り返し湯温チェックを減らすことも可能です。

●無線LAN搭載コミュニケーションリモコン
台所と浴室間で会話ができるほか、最適な沸き上げモードや節約方法の紹介などガイダンスも搭載しています。お湯が不足しそうな時にタンクのお湯を沸かすなどの便利機能が満載です。浴室の状況が一目で把握できるモニターがとても見やすいです。

●自動配管洗浄
自動配管洗浄機能とは、パナソニック製エコキュートの中でもフルオートタイプの機種全てに搭載されている機能です。浴槽のお湯を排水するたびに、約10Lのお湯を流して配管に残った湯水を洗い流してくれて、綺麗な状態を維持することに繋がります。

●温浴セレクト
家族で暮らしている場合、好みの温度がそれぞれ異なる場合もありますよね。そういったケースで、温浴セレクト機能により、自分の好きな温度に設定できます。何分間指定の温度を保つか、タイマーで調整することができるのです。従来の追い焚き機能ですと、お湯を熱くすることはできても、ぬるくするにはさし水が必要でした。しかし温浴セレクトがあれば、蛇口からの水足しも不要で、好みの温度まで下げることも可能です。

●ソーラーチャージ
太陽光発電の余剰電力を自家消費して、昼間にお湯を沸かす機能です。沸き上げを夜間と日中に分散することができ、より一層の省エネを実現します。しかも、日射量と余剰電力が少ない時は、 沸き上げ能力をダウンしてくれます。

ズバリ!エコキュートはどこのメーカーが一番良いですか?

エコキュートのお勧めメーカーは、三菱電機、パナソニックに加えて、ダイキン、コロナ、日立製作所の5つです。大手総合電機メーカーの東芝もエコキュートを製造していましたが、2024年3月をもって事業を終了しています。
これら有名メーカーを比較してみると、保証期間は大体2~5年以内なら無料、有償で5~10年の延長保証制度を設けているところが多いです。修理依頼は、24時間365日対応してますが、三菱電機だけは原則として販売店に依頼することになります。

肝心の機能面はというと、どのメーカーも性能を競い合っているだけに、甲乙つけがたいといっていいでしょう。たとえば、お湯の使用状況を機器が学習して最適な沸き上げ時間を提示したり、パワフルな高圧給湯など、多くの方が求める機能はほとんどの製品が搭載しているのです。
一つの選び方として、昨今は太陽光発電システムと連携させることがトレンドになっていますので、たとえばパナソニックの太陽光パネルを所有する方ならエコキュートもパナソニックで揃えたほうが何かとスムーズに進むかと思います。メーカーごとに、細かい機能の差があり、そこに焦点を絞って自分が満足できる製品を選ぶのが最善でしょう。同じメーカーでも様々な価格帯のエコキュートが販売されています。予算の範囲内で各メーカーの製品を比較し、便利機能が多いものを選ぶという選択方法もいいかもしれません。

まとめ

エコキュートを購入する際に迷った場合は、家電量販店のスタッフや、取付工事を請け負っている業者など、専門の方に相談してみるといいでしょう。経験豊富で多くの情報を持っているので、住居環境に適したエコキュートを提案してくれるはずです。
業界内のシェア率でいえば、三菱電機、パナソニック、ダイキンあたりは2割を超えています。やはり大手メーカーへの安心感は強く、機能面でもコスト面でも競争力が高いです。予算や設置場所、優先したい機能を事前に考えておくと、自分にとって一番良いエコキュートが見つかる可能性が高いのではないでしょうか。