初期費用0円の太陽光発電

初期費用0円で太陽光発電?エネカリについて徹底解説

「CO2排出量削減による地球環境の保全に貢献したい、でも太陽光発電はお金がかかる・・・」
再生可能エネルギーのことは知っているけど、金銭的な理由で躊躇していた方にとって、画期的なサービスが今、急速に普及しています。なんと、初期費用0円で自宅に太陽光発電システムを導入できるサービスが開始されました。”費用0円”と聞くと、怪しい業者が誇大広告を打っているのではと疑うかもしれませんが、そんな事はありません。電力業界の最大手、東京電力が太陽光発電を誰でも気軽に始められる「エネカリ」という事業を展開しているのです。
では、この「エネカリ」は一体どのようなサービスなのでしょうか? 詳しく見ていきましょう。

エネカリの概要

エネカリは、東京電力エナジーパートナーとエプコの二社によって設立された「TEPCOホームテック株式会社」が運営するサービスです。太陽光発電システム、蓄電池、オール電化という3つのラインナップを設けています。
いずれのプランも初期費用は0円で導入することが可能ですが、月額利用料を支払う形となります。故障時の修理費用も月額利用料に含まれているため、いざという時にも追加コストはかかりません。風水害や落雷などの自然災害補償もついています。
お問い合わせからご利用開始までの目安は2~3ヶ月程度とされており、現地調査や見積もりに時間を要します。というのも、太陽光発電システムを利用するプランの場合、月額利用料は、「屋根の面積や方位などお客さまのお住いの状況によって導入できる設備が異なります。詳しい利用料はお客さまのお住いの状況を伺い、ご提示させていただきます。」と説明されており、現地見積もりを経て決定されるからです。

利用期間については、10年もしくは15年から選択可能で、期間満了後は太陽光発電システムが無償譲渡される仕組みです。工事費がかからず、利用期間後も引き続き自宅で発電して電気を使用することができます。蓄電池のプランでは、月額利用料は「京セラEnerezza」を利用し、容量5kWh、エネカリ利用期間15年の場合、月額8,690円と記載されています。ただし、他のメーカーの蓄電池を希望の場合、導入機器や工事内容等により金額は変動するので注意してください。
オール電化プランに関しては、エコキュート利用料は月額5,600円から、IHクッキングヒーター利用料は月額2,100円からとなっています。利用期間中の機器保証による修理費、自然災害補償、サポート費いずれも0円なのはすべてに共通しており、期間満了後は同様に無償譲渡される仕組みです。

エネカリで損をケースはあるの?

初期費用0円ということで、非常にお得に聞こえるエネカリですが、気をつけるべきデメリットも存在します。まず覚えておくべきことは、月額利用料を必ず支払わなければいけない点です。10年もしくは15年の長期間ですから、家族で旅行に出掛けたり、出張で一時的に別の場所に住むケースも想定されます。そうすると、自宅にいる時間が短く、太陽光発電で作った電気をあまり使いません。通常、電気代は電気の使用量に応じて料金を払いますが、エネカリだと定額の利用料を毎月支払う必要があります。
また、梅雨シーズンなど晴天の日が少なく、太陽光パネルによる発電量が減少してしまった時でも、月額利用料は変わりません。台風などの自然災害により太陽光発電システムが故障した際は無償で修理してくれますが、修理中は発電できないので、やはり発電量が減る可能性が考えられます。
またサービス利用開始から数年後、自宅周辺に高い建物が続々と建てられるといった周辺環境の変化により、解約したいと思っても、原則として途中解約はできません。どうしても解約したい場合、解約時のサービス料残額を支払うことになります。引っ越しなどの理由でも同様です。
発電量が当初の想定を大幅に下回るケース、利用者のやむを得ない理由で途中解約するケースでは、思わぬ損をする恐れもゼロではないので、しっかり覚えておきましょう。

エネカリ導入で補助金を受けることは可能?

実は、エネカリに限らず初期費用0円で太陽光発電システムなどを設置できるサービスに対して、東京都が補助金制度を設けているのです。「住宅用太陽光発電初期費用ゼロ促進事業」という制度で、容量1kW当たり10万円の補助金が支給されます。この補助金が給付されると、たとえば4kWの太陽光発電システムを導入して契約期間10年の場合、月々およそ3,300円分割引される計算となります。
計算式は、(4kW×10万円)÷120ヶ月=約3,333円 です。
蓄電池についても、「自家消費プラン事業」という補助金制度が東京都にはあります。容量1kWh当たり7万円、もしくは42万円のいずれか小さい額が支給される仕組みです。
残念ながら、「住宅用太陽光発電初期費用ゼロ促進事業」「自家消費プラン事業」双方とも、2022年度の申請受付は終了しています。2023年度以降、どのような補助金制度が用意されるか現時点では未定ですので、エネカリ利用を検討中で東京都在住の方は、該当ホームページを随時チェックするようにしてください。

まとめ

初期費用0円サービスの「エネカリ」は、初期費用で多額の出費を避けたいという方には非常におすすめのサービスです。月額利用料はおよそ1万円前後、期間満了後は太陽光発電システムや蓄電池が無償譲渡されるわけですから、ローンを組まずとも誰しもが太陽光発電を開始できます。もちろん注意すべき点もありますが、自宅に合った容量や機器を選択して、補助金も利用すればかなりお得にサービスを享受できると言えるでしょう。
補助金についても、東京都に続いて神奈川県でも「太陽光発電初期費用ゼロ(0円ソーラー)促進事業費補助金」を実施するなど、地方自治体がこうした初期費用0円サービスを推奨しています。補助金制度がもっと全国的に広がれば、さらに導入を検討する方が増えるかもしれませんね。


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