太陽光発電投資ファンド

太陽光発電の投資ファンドの基本的な仕組みや注意点をおさらい

一般的に”太陽光発電投資”と聞くと、広大な土地を購入して大量の太陽光パネルを設置して・・・という光景を思い浮かべる方が多いかと思います。もちろん、そういった発電所を自分で運営するのも投資の一環であり、多くの投資家が実際に利益を出しています。
しかしながら、50kW程度の容量を設置するだけでも1000万円以上の初期費用がかかります。いわゆるメガソーラーと呼ばれる大規模なものだと億単位となり、一般個人が気軽に始められる金額ではないでしょう。
「太陽光発電の投資には興味があるけど、高額な初期費用を払うのは嫌だ」
「設置やメンテナンスの手間を掛けたくない」
そういった方におすすめなのが「太陽光発電投資ファンド」です。およそ10万円という少額から投資ファンドに出資できるため、太陽光発電の初心者でも手を出しやすいといえます。
この記事では、太陽光発電の投資ファンドが一体どういう仕組みなのか、どのぐらい利回りを得られるのか、を中心に紹介していきます。

太陽光発電投資ファンドとは?

「太陽光発電投資ファンド」の基本的な仕組みは、不特定多数の投資家から出資を募って、集めた資金で太陽光発電所を保有します。通常、投資ファンドは事業や企業などに投資して、収益が出ると分配金という形で投資家たちに還元します。太陽光発電の場合、FIT(固定価格買取制度)により発電した電力を一定価格で20年間、電力会社に買い取ってもらいます。つまり、毎年一定の収益が見込めるため、長期的に安定して分配金を支払うことが期待できるのです。

自分で太陽光発電の設備一式を購入して管理する投資と大きく異なる点は、運用に関わる一連の作業をファンドにお任せできることです。素人の方だと、太陽光パネルやパワーコンディショナーはどのメーカーを選べばいいのか、どのくらいの頻度で点検を行うのか、メンテナンスはどの業者に委託すべきなのか、分からないことや不安になる部分が多々あります。太陽光発電投資ファンドには、太陽光発電に精通したプロが集まっています。長年の経験から、土地や施工業者選びなど、様々な知識を持ち合わせているので、その分失敗も少ないはずです。特に、太陽光発電投資の成功を左右すると言っても過言ではない土地の選別は、プロの方が圧倒的に情報量が多く、目が肥えています。わざわざ自分で大きなリスクを取るよりも、少額の出資で太陽光発電投資を始める方が、断然ハードルは下がります。

1口10万円から50万円程度で出資可能なうえ、再生可能エネルギーの普及という環境問題に貢献することができるわけですから、SDGsやESGに興味を持っている方も投資先の候補として挙がりやすいでしょう。ただし、いくら時代の流れに適合した投資でも、覚えておくべきデメリットもあります。

太陽光という自然エネルギーを利用して収益を生むため、悪天候が続く時期や、台風や地震など自然災害の影響を受けることがあります。上述の通り、長期的な目線で見ると分配金はある程度安定しているのですが、一時的に災害を原因として発電量が減少し、収益も減ることが考えられます。台風などの被害で機器が故障すると、修繕費として想定外の出費がかさむかもしれません。
また、出資法第一条により、元本を保証して出資を募ることは禁止されています。どんなに収益が安定していても、実際に大規模な損害を被って時には、出資金の返還を行ってもらえないケースもありえます。

太陽光発電投資ファンドの利回りはどれくらい?

太陽光発電投資ファンドに出資を検討にするにあたり、最も重視する点の一つが分配金ではないでしょうか。投資として自らの資金を提供するわけですから、誰しも気になるところですよね。
現在、太陽光発電投資ファンドは複数存在しており、既に募集を終了したところも含めると、想定利回りはおよそ6~8%になっています。分配金は、営業利益を出資者の出資比率に応じて配分し、各出資者の口座に振り込まれます。ファンドによりますが、支払い頻度は1年に1度のところが多いです。投資対象として、既に設置されている中古の発電所と、新しく太陽光発電を設置する場合があり、中古の方はすぐに売電を開始できるので、分配金の振り込みが始まるのも早くなる傾向にあります。一方、新規の場合は太陽光発電システムを設置する工事に時間を要するので、どうしても分配金を受け取るタイミングは遅くなるでしょう。運用期間は短いと5年、長いところでも最長20年です。
投資元本を回収するなら、少なくとも利回り5%以上のファンドを選ぶ必要があります。運用期間が満了すると発電所を売却するなりして、元本を返還する仕組みになっており、原則として元本は償還されると考えて問題ありません。
ただし、いくら利回りが高い方が魅力的といえども、10%を超えている投資ファンドは、少し疑いの目で見るべきかもしれません。実際にはさほど収益が出ないのに、想定利回りを過度に高く提示して出資者を集めようと画策しているケースも想定されます。

まとめ

太陽光発電投資ファンドは、土地も機器もメンテナンスも不要で、少額から出資可能なことから今後ますます注目されるかもしれません。元本保証が無い以上、「絶対に安全」と断言することは難しいものの、株式投資や不動産投資と比較してリスクが小さく、安定して分配金を貰いやすいのは間違いないでしょう。投資ファンドは複数あり、自分で調べて自信をもって出資できるファンドに資金を出せばいいわけです。選択権は私たち一人一人にあります。
「試しに投資してみたいけど、何かあったらすぐにやめたい」という方は、上場インフラファンドと呼ばれるタイプを購入してみることをお勧めします。株式と同様に、株式市場で取引されている金融商品ですので、取引時間内であればいつでもすぐに売却することが可能です。上場インフラファンドも、1年に1~2度分配金が振り込まれ、名の知れた上場企業のグループ会社が運用しており、信頼性も高いです。
太陽光発電に詳しくない初心者の方でも、1口の少額から出資に挑戦してみれば、取り返しのつかない大損は避けられます。制度や仕組みに慣れてきたら、投資額を増やしてみましょう。そうすれば得られる利益も段々と大きくなっていきます。


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