コラム

v2hとエコキュートは連携可能?パナソニック社のV2H蓄電池システムについても解説

エコキュートとv2h

住宅設備についてはさまざまな省エネ製品が登場しています。その中でも代表的な設備と言えるのがエコキュートです。すでにエコキュートを導入している住宅も多くありますが、そこに電気自動車で使用するv2hを加えた場合、どんな形での連携ができるのでしょうか?
この記事では、v2hとエコキュートの連携がそもそも可能なのか、どのような点について注意したら良いかを解説していきます。同時に、評価の高いパナソニック製のv2h蓄電池システムについても紹介していきます。

v2hとエコキュートの連携について

住宅に設置されているエコキュートとv2hはそれぞれの規格が合っていれば連携することはできます。規格条件としてはいろいろなものがありますが、まずは電圧をチェックする必要があります。エコキュートは200Vで稼働する設備ですので、v2hも200Vでの電源供給ができないといけません。v2hでシェアの高いニチコンでは、スタンダートモデルでは100Vのみの供給となり、プレミアムモデルで200Vでの供給が可能となります。このように、同じメーカーでもモデルによって規格電圧が異なることも多いので細かく製品仕様を確認すべきです。

また、そもそもv2hは停電時にどの範囲まで電源供給できるかが異なります。住宅の中でも一部の部屋もしくは設備にしか接続できない機器もあれば、住居全体に電源を送れる機器もあります。もし、一部にしか送れないものであれば、その範囲にエコキュートを入れないと連携はできなくなります。同じように、複数の電源を使用できるかという点も確認しましょう。v2hでは太陽光発電や蓄電池、v2hから同時に電力を使えるものもあれば、1つの系統しか使えないものもあります。単系統のタイプだとv2hが接続されていても、電気自動車に給電している状態ではエコキュートには電力供給がなされないことになります。

そして、連携ができるとしても消費電力には注意すべきです。というのも、エコキュートは200Vで、1,000Wから1,500W程度の電力を消費するからです。家の中で使う家電よりもずっと電力を使いますので、電気自動車からv2hを通して電力を供給しても、短い時間で容量が減ってしまう可能性が高いのです。停電時においては、より重要性の高い家電製品に電気を送るようにして優先度を決める必要があるでしょう。

v2hとエコキュートの連携ができない場合の対応

エコキュートとの連携ができるv2h機器は200Vが基本となり、どうしても初期費用が高く付いてしまいます。そのため、両者の連携をあきらめざるを得ないこともあるでしょう。そのような場合はソーラーパネルからエコキュートへの電力供給を考えることもできます。エコキュートと太陽光発電システムとの連携は比較的しやすい構造のためv2hとの連携よりも楽にできます。

また、v2h機器は諸事情で、ほしい製品の在庫がないことも珍しくありません。購入が遅れてエコキュートとの連携ができない場合、まずは家庭用蓄電池の設置から進めるのも手です。太陽光発電との連携はそれほど難しいものではありませんし、停電時だけでなく普段から活用できる機器ですのでメリットは大きいはずです。この際に注意したいのが、200Vに対応した蓄電池を購入するということです。冷蔵庫や照明など、家庭用設備の大半は100Vですので家庭用蓄電池も多くが100Vとなっています。しかし、エコキュートとの連携では200Vが必須ですので対応機種を選ばないと意味がありません。

もう一つの対応策としてはトライブリッド蓄電システムを導入するというやり方があります。これは、v2hと住居内に設置した蓄電池、太陽光発電の3つの電源をパワーコンディショナー1つで管理できるシステムです。v2h自体とエコキュートを連携できないとしても、トライブリッド蓄電システムを介すことで連携が可能となるわけです。また、このシステムを入れることで3つの電源を効率よく管理できるようになり、容量不足や電力損失を減らせるのもメリットとなります。

パナソニックのv2hについて解説

エコキュートは国内のいくつものメーカーが開発、販売をしていますが、パナソニックも評価の高い製品を出しています。また、パナソニックではv2h製品も販売していることから、どちらの機器にもパナソニック製のものを選ぶことで両者の連携を取りやすくなります。モデルによっては2つの連携を意識した仕様となっているものもありますので、より連携がしやすくなります。
パナソニックのv2hでおすすめなのは「eneplat」というモデルで、v2hによって蓄電池とEVへの同時充放電ができるタイプです。ソーラーパネルによって発電された電力をEVにも住居内に設置している蓄電池にも同時充電できるためかなり効率が良いのです。そして、停電時などには、蓄電池からもEVからも同時に住居内に電力供給をすることができます。そのため、より大きな容量が必要となるエコキュートについても、余裕を持って使用できるのがメリットです。

また、ソーラーパネルによって生まれる電気を自家消費できる割合が増えるのもメリットと言えます。住居内で使用、蓄電できない分については、通常電力会社に売電することになります。しかし、eneplatのシステムであれば、蓄電池とEVのどちらにも充電できますので、より自家消費しやすくなります。現状では、電力会社に売電する価格よりも購入する単価の方が高いため、売電せずに自家消費できれば経済的メリットが大きくなるというわけです。

そして、eneplatのシステムではAIを用いた最適の充放電をコントロールする機能が備わっています。翌日の日射量を予報から知ることで余剰発電電力量をあらかじめ計算し、その量に応じて前もって蓄電すべきか温存すべきかを決めるのです。AIで自動で計算し、よりお得になる方法を選んでくれますので、v2hシステムを最大限活用できるようになります。さらに、エコキュートとの連携によって、深夜電力の利用も含めたトータルでの電力コントロールが可能となりますので、効率的なエネルギー消費につながります。

このeneplatの大きな特徴は、ユニットの増設が比較的簡単にできるということです。パワーステーションがあれば、後から蓄電池を増設したり、対応しているv2hを屋外工事をするだけで設置したりできます。そのため、ライフスタイルや購入する設備に合わせて、必要な環境を整えられるのがうれしいところです。もちろん、このシステムの中にエコキュートを組み込むことができますので、柔軟な活用法を採ることができます。

エコキュートとの連携で効率的なエネルギー活用をしよう

電気自動車の電源を賢く使うのに役立つv2hはさまざまな家庭用設備と連携できます。エコキュートとも電圧などの規格が合えば連携でき、停電時の利用や自家発電電力の有効活用ができるようになります。これから設備導入を考えているのであれば、製品を選ぶ際にこうした設備間の連携がうまく取れるかという観点で考えることでより効率的な設備設計ができるでしょう。